衣桁(いこう)とは、本来着物を掛けるための、鳥居形の調度品です。
着物用の衣桁は、平面の衝立式ですが、旅館で見られるような蝶番で折りたたむ屏風式のものがあります。
後者の場合は、着物を直接掛けるというよりも、外套などを掛けたハンガーを掛ける調度品として使われます。
着物用の衣桁は、人の背丈ほどで、着物の裾を少し引き摺るくらいが丁度良いとされます。色は、黒が最も一般的ですが、朱や焦げ茶、白もあります。
天棒の両端に金メッキした飾り金具を付けたり、蒔絵を施したりした豪華なものもあります。この着物を掛ける衣桁を応用してた目隠しのための衝立や、花を飾る花衣桁もあります。